労働生産性の向上と僕ができること。
労働生産性とは
労働生産性とは、労働の効率性を計る尺度。
労働生産性が高い場合は、投入された労働力が効率的に利用されていると言える。
労働生産性は以下で算出される。
労働生産性=労働による成果(付加価値(粗利益))/労働投入量(従業員数/労働時間)
したがって、労働生産性を向上するには、
- より多くの付加価値を生み出す
- 労働投入量(従業員数/労働時間)を減らす
のいずれかとなる。
生産性向上が求められる背景
そもそもなぜ生産性の向上が企業に求められるようになったのだろうか。
世界から見て日本の生産性は低い
公益財団法人日本生産性本部の『労働生産性の国際比較2022』によれば、日本の時間あたり労働生産性は49.9ドル(約5,000円)で、OECD加盟37か国中27位という水準となっており、とデータが取得可能な 1970 年以降、最も低い順位になっている。
労働力人口の減少は避けて通れない課題
ではなぜ日本の生産性は低いのか。
理由の1つとして挙げられるのは日本の少子高齢化による労働力人口(=労働投入量)の減少が大きい。
労働力人口が減少するということは、企業は今後より少ない従業員数で現在の経営を維持していく必要があり、そのためには生産性の向上が必要、というわけである。
働き方改革の対応
2019年4月から働き方改革関連法案の一部が施行された。
この働き方改革の中のポイントとして、「長時間労働の是正」が謳われており、企業は労働力人口の減少に備えつつ生産性向上に向けた対応が喫緊の課題となっている。
生産性を向上するために僕ができること
生産性向上のための対策についてはいろいろとあるけれど、僕はRPAとローコード/ノーコードソリューションによる業務効率化によって生産性向上に貢献することができる。
RPA(Robotic Process Automation)
RPAによる業務自動化により労働投入量の削減をするという考え方。
RPAとはPC上の定型作業を自動化するソフトウェア。
日中にボトルネックとなっている作業を夜間にロボットが稼働することで、コアな業務に集中することができる。
大量データの処理などはヒトによるミスがなくなるので、業務品質の向上といった効果も期待できる。
また、自動化による副次効果として、RPAによる業務自動化をするためには業務整理が必要となるが、これが効率化に向けて業務内容を見直す良いきっかけとなる。
ローコード/ノーコードソリューション
コーディングをせずに直感的な画面操作によって業務アプリを作成することができるツール。
これまでのシステム開発等のように高度な技術を必要とするものではなく、ユーザーが主体となって迅速にアプリの開発ができるため、今日本が直面している技術者不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)によるビジネス部門主体によるデジタル化の流れに素早く対応ができる。また、外部ベンダーの外注コストの削減が可能。
ちなみに、米国の調査会社ガートナーの調査によると、2024年までにアプリケーション開発の65%はローコード開発が担うようになるとのこと。
現在僕はこうした各種ソリューションとのの親和性の高い業務の選定やプロジェクト管理、難易度の高いロボットやアプリの開発•保守、ユーザー教育などを支援している。
おわりに
記事を読んでくださりありがとうございました。
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