よく使う思考整理法についてまとめてみた。

はじめに

今回は思考整理のためのフレームワークについて紹介する。

僕は普段考え事をするときはフレームワークは使わないが、資料作成で整理した内容を見せる必要があるときや腰を据えて物事の整理が必要なとき等はフレームワークを活用すると整理がつきやすいし、モヤモヤしていることを頭の外に放出することで精神衛生面でもよいと思っている。

僕がよく使う思考整理法

マインドマップ

マインドマップとは、あるテーマについて、連想されるキーワードを放射線状につなげて書いていくことで、頭の中で考えていることを可視化する方法。

頭の中で考えていることを人間の脳の「意味ネットワーク」と呼ばれる記憶の構造に近い形で書き出すことで記憶の整理や発想がしやすくするメリットがある。

僕は考えを整理するときに箇条書きをよくするのだけれど、マインドマップのほうが視覚的に記憶に残りやすいのだそう。

以下は僕の自己分析の例としてマインドマップを作ってみた。

今回はxmindを使って作成したんだけど、思考整理の際は手書き派なので、いつかiPadで作成したい。

自己分析のマインドマップの例

ピラミッドストラクチャー(主張(結論)と根拠の関係)

ピラミッドストラクチャーとは、ロジカルシンキングの一種で、主張(結論)と根拠をセットにして論理的に伝えるための思考整理法。

ピラミッドストラクチャーの作成方法としては、まずは主張(結論)を設定してからそれを支える根拠となる事柄を洗い出していく流れとなる。

以下の例では、「生産性を向上すべき」という主張が3つの根拠(さらに3つの根拠)で論理を支えているイメージとなる。

僕がピラミッドストラクチャーを活用してロジックを組み立てる際に気にするポイントとしては、

・その根拠には本当に妥当性があるか?

・ほかに根拠はないか?(抜け漏れはないか。自分以外の人から見た時など様々な視点で検証を行う)

・事実確認において不透明な部分はないか?ある場合は仮説を立てることも大切

を意識している。

ロジックツリー

ロジックツリーとは、ある事柄に対して問題や原因など、その事柄を構成している要素をツリー状に書き出すことで、解決法を導き出すフレームワーク 。

問題の分析や、課題の整理の結果をツリー構造として表現したものであり、目的によって様々な種類がある。

原因追求ツリー(Whyツリー)

名前の通り設定されたテーマに対して原因を深堀していく。

以下の例では、「日本の生産性が低い」というテーマに対して、「長時間労働」「マルチタスク」といった2つの理由があり、さらに下の階層でより詳細な理由を記載することで、根本原因の特定が可能となる。

問題解決ツリー(Howツリー)

問題解決策に対する手段を深堀することで、何をどのように実行すべきかを把握することができる。

以下の例では、「生産性を向上させるには?」という問題解決策に対する問いに対して3つの手段が挙げられており、さらに下の階層でより具体的な手段を提示している。

要素分解ツリー(Whatツリー)

掲げられたテーマに対する構成要素を整理する。

以下の例では、「南米のコーヒー豆」を栽培国ごとに整理したもの。

(以下はコーヒー豆の例だが。。)構成要素を整理することで問題個所やそれに影響する箇所の特定を容易にすることができる。

KPT

Keep(できたこと/継続するもの)、Problem(改善すべき問題点)、Try(挑戦したいこと)の頭文字を取ったもの。

振り返りの際のフレームワークとしてよく活用する。

以下の例では最近始めた朝ランについての振り返りの内容となる。

マンダラート

主に目標設定に活用され、アイデアを9×9の合計81個のマス目に記入するというフレームワーク。

中心に達成したいテーマ、周辺に関連する要素を埋めていく。

目標を達成するための要素を細分化できるため、目標達成に必要な要素を詳細に把握することが可能。

以下の例では、ハイパフォーマーになるという目標設定をしてみた。

おわりに

今回は僕が普段思考整理の時に活用しているフレームワークを紹介した。

思考整理のフレームワークはいろいろと考案されているが、今回紹介したフレームワークで代用できることも多い。

例えば新QC7つ道具の1つである系統図法は、目的達成のために最適な手段や方法をツリー状に並べる方法だが、これは問題解決ツリー(Howツリー)で代用できる。

フレームワークに当てはめて思考整理することは思考の枠組みを考える必要がないという点で楽ではあるけれど、その人の考え方に依存する部分も大きいと思うので、以下のポイントは押さえておきたい。

・テーマ設定を正しく行うこと

・根拠の検証をしっかり行うこと

・物事の本質を見極める努力をすること

・枠にとらわれすぎずに自由な発想を心がけること